『芸能人は歯が命』
ふた昔ぐらい前に流行ったフレーズですが、実は『スポーツ選手も歯が命』って知ってましたか?
おりしも今年は東京オリンピックが開催される年で、テレビ番組でもオリンピックの話題が持ちきりです。
1998年の長野オリンピックでも選手村に設けられた病院で他の診療科より歯科医の数を倍にするように国際オリンピック委員会から指示があったそうです。
それだけ一流のアスリートは歯の健康を大事にしているそうです。
虫歯の有無だけでなく、歯並びも重要なポイントだそうです。
何の競技でも瞬間的にぐっと噛みこむことが多く、プロゴルファーの石川遼選手などはドライバーショットの時に200㎏ぐらいの力で噛み締めると聞いたことがあります。
食いしばる際、歯が正しい位置にないと十分に力を出すことができない。またかみ合わせが悪いと身体のフォームが崩れてパフォーマンスを最大に発揮することができないそうです。
選手たちの能力を120%発揮するために歯は大活躍しているのです。
先日、県でも有名な野球の強豪校に通っている高校生の患者さんが来院されました。
とても元気に挨拶ができるさわやかな野球少年です。
残念なことにかみ合わせですごく大事な歯が虫歯になってしまい、神経の治療が必要になりました。
部活が忙しくなかなか通えないかもという彼にスポーツと歯の関係を説明し絶対に途中で治療を投げ出さないという約束をしました。歯の大切さを知って、部活が終わってヘトヘトになりながらもきちんと通ってくれています。
今年の夏は、オリンピックと並んで高校野球で彼が活躍してくれることを楽しみにしています。
日本ではまだまだ健康な歯のポテンシャルを知る人は少ないのが現状です。
きれいな歯並びで歯をかみしめたら、どれだけの力が発揮できるのか、オリンピックが迫ってきたこのタイミングで歯科衛生士として伝えていけたらと思います。
オレンジw